海上自衛隊の新型護衛艦、FFM「くまの」が海自横須賀基地に配備され、28日、入港歓迎行事が開かれた。突起物を減らした外観でステルス性を高めた。少子化による採用難に対応し、デジタル化を進め、従来型より4割少ない90人の乗組員で運用できる。
くまのは全長133メートル、全幅16.3メートル、基準排水量3900トン。建造費はFFM「もがみ」と合わせ、2隻で1055億円。対艦、対空戦闘が主任務の護衛艦ながら、機雷を処理できる掃海能力も初めて備えた。当面は横須賀の掃海隊群で試験運用し、その後、護衛艦隊に配属される見通し。
同型艦は計22隻建造され、主に近海での任務を担う。女性用区画も設けられ、1隻辺り10人ほどが勤務できるという。桜井敦艦長(46)は「横須賀市民に愛される艦にしたい」と話した。