女性専用隊舎を新設 海自佐世保 受け入れ態勢整備

新設された女性専用隊舎=佐世保市崎辺町

 海上自衛隊佐世保地方総監部は28日、長崎県佐世保市崎辺町の佐世保教育隊に新設した女性専用隊舎を報道陣に公開した。受け入れ態勢を整え、女性自衛官の増加を図ることが目的。
 同総監部によると、以前は女性の配置に制限があったが、任務の幅が広がり、多様な人材が必要となったため徐々に制限を緩和。海自では現在、制限を全て撤廃している。
 従来は、女性の新入隊員は専用隊舎を持つ横須賀教育隊(神奈川県)で受け入れてきた。佐世保教育隊でも2019年度から受け入れを始めたが、男性と同じ隊舎に区画を設けて運用していた。専用隊舎の延べ床面積は約2330平方メートル。建設費は約8億円で21年末に完成した。
 4月に入隊予定の女性(18)は「(女性専用なのは)気持ちの上ですごく楽。同期と一緒に厳しい訓練を頑張っていきたい」と述べた。

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