県内初 オミクロン株「BA.2」の疑い 大分

 

大分県内で29日、新たに350人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。また、県は、オミクロン株の派生型で感染力が強いとされる「BA.2」系統の感染の疑いを、県内で初めて確認したと発表しました。

 感染者は全ての年代で出ています。20代が91人、10代が90人など、若い世代を中心に感染が広がっています。地域別でみると、15の市と町で感染が確認されました。大分市が全体の半数を超える202人、次いで、別府市、中津市となっています。

 新たなクラスターは、2件です。大分市内の幼児教育・保育施設と学校で発生しています。また、80歳以上の感染者2人が亡くなりました。どちらも持病があったということです。これで県内の新型コロナ関連の死者は142人となりました。

 29日現在の各指標とステージです。病床使用率が2ポイント低下しましたが、1週間の感染経路不明者の割合と人口10万人当たりの新規感染者数が数字を上げています。

 また、県は午後、会見を開き、オミクロン株の派生型で感染力が強いとされる「BA.2」系統の感染の疑いを、県内で初めて確認したと発表しました。県によりますと、13日から24日に公表した陽性患者の中から36人分の検体をゲノム解析をした結果、6検体から「BA.2」の疑いを確認。うち3つは、市中感染の疑いがあるということです。

 県福祉保健部・藤内修二 理事:

「BA.2に置き換わることによって感染が収束に向かっていた段階から、再び感染が再拡大することも起こりうる」

 「BA・2」は、従来よりも感染力が高いとされていますが、ワクチン接種で重症化リスクが低下するとみられています。県は「これまで通り基本的な感染対策を徹底してほしい」としています。

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