相模鉄道本線星川駅─天王町駅間(横浜市保土ケ谷区)の連続立体交差事業と併せて取り組んでいた関連道路事業の完成記念式典が29日、星川駅前広場で開かれ、山中竹春市長や相模鉄道の千原広司社長、地元住民ら約60人が19年間に及んだ事業の完了を祝った。
市によると、両事業は2002年度から着手し、鉄道を高架化するとともに両駅間(約1.9キロメートル)にある踏切9カ所をすべて撤去。踏切事故をなくすだけでなく、慢性的な交通渋滞の解消や災害など緊急時の救援活動の迅速化、地域の一体化などを目指してきた。
総事業費は連続立体交差事業が約630億円で、関連道路事業は約62億円。高架化は18年に完了し、現在は高架下スペースに店舗やカフェなどを整備する取り組みが進められている。
式典で山中市長は「さらなる町の活性化につなげる」とあいさつし、千原社長は「さらに安全で暮らしやすい地域となり、ますます発展していくよう連携協力していく」と述べた。自民党の古川直季氏(衆院6区)が議員を代表して祝辞を述べ、テープカットやくす玉を開いて完成を祝った。
道路は31日午後3時に開通し、駅前広場のバスの乗り入れは4月1日から開始する。