三商「上越トレーニングセンター」 講習項目が増え好調 フォークリフト、ガス溶接追加 幅広い職種に需要

 三商(清里区寺脇)が運営する建機などの教習所「上越トレーニングセンター」(牧区宮口)が好調だ。新たにガス溶接、フォークリフトの講習を追加し、建設・土木以外の業種にも浸透を図る。

 ガス溶接はアセチレンガスなどによる金属の溶断技術を習得することができる。講習期間は2日で13時間。建設現場の他、鉄工関連産業で一定程度の需要を見込む。フォークリフトは最大荷重1トン以上の資格講座。関連する免許の有無により11時間(2日)と31時間(4日)のコースを設ける。製造、運輸、農業など用途が広いため、多くの需要を見込む。

建設現場などで必要となるガス溶接の技術を習得できる
2トンのコンクリート製品を持ち上げる講習

 上越トレーニングセンターは昨年8月、受講者の受け入れを開始。タイヤシャベルやバックホウの講習は、業界の仕事が落ち着く11月ごろ一度ピークを迎え、受講の順番待ちもできた。背景には、業界で若い現場スタッフや転職者の資格・技能取得が急務となっていることがある。

 同社は今後、小型クレーンの運転や玉掛けの講習を追加する予定。三原田誠社長は「三商の取引先でない企業からの受講も増えてきた。SNSやブログなどを通してのPRが浸透している。技術が身に付き、仕事に生きる講習を行っていきたい」としている。

 問い合わせは上越トレーニングセンター(電025・528・7310)へ。

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