東北電力が「グリーンローン」による資金調達を実施、新能代風力発電所(秋田県)のリプレース工事費用などに充当

新能代風力発電所(東北電力報道資料より)

東北電力株式会社は30日、株式会社秋田銀行および株式会社北日本銀行から、それぞれ資金使途を再生可能エネルギーの開発など環境に配慮した事業に限定した「グリーンローン」による資金調達を実施したと発表した。

秋田銀行より調達した資金は、同社グループの東北自然エネルギー株式会社が運営する新能代風力発電所(秋田県、発電所出力1万4,400キロワット)において実施したリプレース工事の費用に充当する。

同風力発電所は国内初の風力発電所として2001年に運転を開始したが、老朽化したため、リプレースし、10機以上の発電機を解体・立て替えして営業運転を開始した。工事は2020年9月から始まり、2021年12月に営業運転を開始している。

また、北日本銀行より調達した資金は、東北自然エネルギーが運営する松川地熱発電所(岩手県、定格出力2万3,500キロワット)の発電設備の更新工事にかかる費用に充当する。

同地熱発電所は日本最初の地熱発電所として1966年に運転を開始。今年工事を開始し、2025年に運転を開始する予定。

同社グループでは、「カーボンニュートラルチャレンジ2050」の実現に向けた取り組みの一つとして、東北6県および新潟県を中心に、再生可能エネルギーについて200万キロワットの開発を進めている。

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