JR関内駅北口広場が完成「さらなるにぎわいを期待」

関内・関外地区の〝玄関口〟としてオープンした「関内駅北口広場」=30日、横浜市中区

 横浜市中区のJR関内駅北口改札前に「北口広場」が完成し、30日に記念式典が行われた。関内・関外地区の“玄関口”として駅舎改良や周辺のバリアフリー化、歩行者環境の整備を進めており、集大成となる広場の完成で駅周辺の回遊性向上が期待される。

 関内・関外地区の商店街がにぎわい創出を求めて同駅との連携強化を要望。市とJR東日本横浜支社、地元商店街などが2011年10月にJR関内駅北口整備協議会を設立し、デザイン分科会を組織して建築家の飯田善彦さんを中心にデザインの検討を進めてきた。

 JR東は18年に同駅北口駅舎を改良してバリアフリー化を実現。市は保育所や周辺歩道の整備を進め、今回、約4億円かけて鉄骨造の屋根を広場に設置した。

 記念式典で平原敏英副市長は、関東学院大学横浜・関内キャンパスが来年4月に開校するほか、旧市庁舎やその隣接エリアで再開発が進むことに触れ「多くの人が関内駅を訪れることになる。関内・関外地区がにぎわう町づくりを続けていきたい」とあいさつした。

 協同組合伊勢佐木町商店街の牛山裕子理事長は「感無量。市と地元が協力し、納得できる利活用をお願いしたい」と話し、馬車道商店街協同組合の六川勝仁理事長は「さらなるにぎわいが生まれるように期待している」と喜びを語った。

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