横浜の副市長、小林氏と林氏が退任 山中市長からは感謝状 職員に見送られ庁舎後に 

職員に見送られて庁舎を後にする小林氏(中央左)と林氏(同右)=31日、横浜市役所

 横浜市副市長を務めた小林一美、林琢己の両氏が31日付で退任した。山中竹春市長は感謝状を手渡して労をねぎらい、両氏は市役所玄関で多くの職員に見送られながら庁舎を後にした。

 2018年から副市長を務め、任期満了を迎えた小林氏は退任会見で「公に尽くすということが大事であり、自分がやれることは一生懸命やった」と心境を述べた。印象深かった仕事の一つに脱炭素社会の実現に向けた挑戦を挙げ、後輩には「思考を止めずにチャレンジする『一歩前へ』という言葉を伝えたい。チームで成果を市民に還元してほしい」と思いを託した。

 林氏は20年に就任し、新型コロナウイルス禍に直面した市内経済の支援や活性化に尽力。退任会見では「アフターコロナは従前の常識では対応が難しい。観光も経済も新しいビジネスモデルを工夫して考えなければならない。産学官で知恵を出し合い、町ぐるみで連携することが大事だ」と先を見据えた。

 新たに副市長に就任する伊地知英弘、大久保智子の両氏には同日、山中市長から辞令が交付された。

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