座間の水源で有害物質検出 市は取水を一部停止 米軍キャンプ座間と関連か 河川・地下水の独自調査も

取水を停止している座間市上下水道局の第三水源=同市栗原

 地元の地下水を主体に水道事業を実施している座間市の水源1カ所で、国の暫定目標値を超える有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が検出され、昨年11月から取水を一部停止している。沖縄県では米軍普天間飛行場(宜野湾市)周辺で高濃度で検出され、同県は泡消火剤などに由来する物質が地下に浸透し、下流に到達したとみている。座間市にも在日米陸軍キャンプ座間があり、今回の検出との因果関係が疑われている。市は今後、水質検査回数を増やし、河川・地下水の独自調査にも乗り出す。

 PFOS、PFOAは泡消火剤や撥水剤などに使われていたが、発がん性などが指摘されて国内では2010年に製造・使用が原則禁止された。環境省は汚染状況を把握するため19、20年度に全国の河川や地下水を調査。県内では大和市や座間市、綾瀬市などで1リットル当たり50ナノグラムの暫定目標値(合計)を超える数値が検出された。

© 株式会社神奈川新聞社