キンブレル放出のWソックス クローシェがトミー・ジョン手術濃厚

ホワイトソックスはAJ・ポロックとのトレードでクレイグ・キンブレルをドジャースへ放出したばかりだが、さらにブルペンの戦力を失うことになりそうだ。リック・ハーンGMによると、MRI検査の結果、ギャレット・クローシェの靭帯にダメージがあることが判明。「トミー・ジョン手術が必要になる可能性が高い」という。新戦力のジョー・ケリーも昨年のポストシーズンで上腕二頭筋を痛めた影響で開幕に間に合わない可能性があり、シーズン序盤はブルペンの層が薄い状態での戦いを強いられることになるかもしれない。

現在22歳のクローシェは2020年ドラフト1巡目(全体11位)指名でプロ入り。同年9月に早くもメジャーデビューを果たし、昨季は54試合に登板して54回1/3を投げ、3勝5敗、14ホールド、防御率2.82、65奪三振をマークした。ハーンGMは「予備段階のMRI検査の結果はあまりよくなかった。靭帯にいくらかのダメージがあり、トミー・ジョン手術が必要になる可能性が高い」とコメント。「予備段階の検査であり、数日以内にセカンドオピニオンを求める予定だ。現時点では状況はいいとは言えないけれどね」と付け加えた。

ホワイトソックスは過去にクリス・セールなどがそうであったように、将来的にクローシェを先発に回すプランを持っているが、トミー・ジョン手術を受けることになれば2022年シーズンの全休は確実。当然、先発転向のスケジュールも遅れることになる。

リアム・ヘンドリックス、キンブレル、クローシェ、アーロン・バマーがいるところにケンドール・グレイブマンとケリーを補強し、メジャー屈指の充実度を誇るブルペンが完成したホワイトソックスだったが、わずか数時間のうちにキンブレルとクローシェを失うことに。左右のセットアッパーであるバマーとグレイブマン、クローザーのヘンドリックスという勝ちパターンの継投は依然として強力だが、中継ぎの層は一気に薄くなった。開幕に間に合わない可能性があるケリーの早期復帰が望まれる。

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