長崎自動車(長崎市、長崎バス)と県交通局(同、県営バス)は1日、同市東長崎、日見、滑石の3地区で路線バスの共同経営を開始した。両社が競合して運行していた東長崎、日見両地区は県営バス、滑石地区は長崎バスにそれぞれ一本化。両社によると、初日は利用者やバス運行に大きな混乱はなく、順調にスタートした。
人口や路線バス利用者の減少を背景に、競合するバス事業者間による重複する路線の調整や共同経営などを可能とする独占禁止法特例法が2020年11月に施行。両社は21年6月、連携協定を締結して共同経営計画を策定。今年3月、同特例法に基づき認可を受けた。
高台に住宅地が広がる滑石地区は1日から、県営バスがスクールバスを除いて撤退、長崎バスが単独で運行する。平日1日当たりの運行便数は共同経営導入前と比べ、中心部向け40便減、郊外向け50便減に変更された。
買い物や通院に路線バスが欠かせない北栄町の野口陽子さん(74)は「2社のバスが並んで来たら、車体が低くて乗りやすい県営バスを利用していた。午後の便が減るので、買い物など早めに済ませようと思っている」と話した。
長崎バスと県営バス 共同経営開始 東長崎/日見/滑石 利用や運行混乱なく
- Published
- 2022/04/02 11:00 (JST)
- Updated
- 2022/04/03 10:05 (JST)
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