公式サイトが新人王予想 ナは鈴木誠也、アはウィットJr.が最有力

2022年のレギュラーシーズン開幕が迫るなか、メジャーリーグ公式サイトでは今季の新人王予想を公開。若手有望株の情報を扱う「MLBパイプライン」のスタッフによる投票で各リーグのトップ5が選出され、ナ・リーグは鈴木誠也(カブス)、ア・リーグはボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)が1位に選ばれた。5年8500万ドルの大型契約でカブスに加入した鈴木だが、ここまでオープン戦5試合に出場して放った安打は本塁打1本のみ。メジャーに早期適応し、期待通りに新人王を手にすることはできるだろうか。

メジャーリーグ公式サイトは鈴木がナ・リーグの1位に選ばれたことについて「これは間違いなく才能と機会が出会った結果である。日本プロ野球で9シーズンプレーした鈴木は、カブスでレギュラーとしてプレーする予定であり、その実力も比較的知られている」とコメント。「この男は打てる。昨季は広島で38本塁打を放ち、4シーズン連続で打率3割、出塁率4割、長打率5割以上を記録している。また、日本プロ野球で通算100個以上の盗塁もマークしている」と日本球界での実績を紹介し、「彼はプロスペクト・ランキングにはランクインしていないが、それは日本での経験によるものであり、能力がないからではない」と付け加えた。鈴木に次ぐ2位タイにはブライソン・ストット(フィリーズ)とオニール・クルーズ(パイレーツ)が選ばれ、4位にハンター・グリーン(レッズ)、5位にジョーイ・バート(ジャイアンツ)が名を連ねた。

ア・リーグの1位にはロイヤルズの正三塁手として開幕を迎えることが決定的なウィットJr.が選出。「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキングでも全体1位に選ばれた球界屈指の有望株である。ウィットJr.に次ぐ2位はフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、3位はスペンサー・トーケルソン(タイガース)、4位はライリー・グリーン(タイガース)、5位はアドリー・ラッチマン(オリオールズ)と2位以下にも各球団の超有望株がランクイン。この5人はそのまま「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングの全体トップ5であり、豪華な新人王争いが繰り広げられることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.