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昨夏の東京パラリンピック車いすバスケットボール男子で日本代表の銀メダル獲得に貢献した鳥海連志(WOWOW、長崎市出身)がこのほど、母校の大崎中(長崎県西海市大島町)を訪れ、体験会などを通して後輩たちに競技の楽しさを伝えた。
アスリートの社会貢献活動を推進する「HEROsプロジェクト」(日本財団主催)の一環。西海市で活動する「シーウェストバスケットボールクラブ」の協力も得て、競技専用の車いすが用意された。
体験会で鳥海はシュートやチェアスキルを披露。約80人の生徒らは車いすの扱いに悪戦苦闘しながらも、懸命にボールを追いかけ「走るにもシュートするにも手を使うから難しい」などの声が上がっていた。鳥海は「この体験を通して、いろんなことに目を向けたり、気づいたりする毎日を送れるようになってくれれば」と期待した。
女子バスケットボール部1年の國島文乃さんは普段のプレーと異なる目線の高さに驚きながらも「パスをつないでシュートが決まったときはうれしかった」と感想を口にした。2年の中村ひかりさんは今後も日本代表を引っ張る鳥海に「地元からテレビの画面越しに応援している。世界選手権で優勝を目指してほしい」とエールを送っていた。