松山の陸上競技場 現地存続を 長崎市に関係24団体が要望

陸上競技場の存続を求め、嘆願書を提出した陸上競技関係者(右側)=長崎市役所

 長崎県が整備を進める「長崎南北幹線道路」(長崎市-西彼時津町)で、同市松山町の陸上競技場が再配置の検討対象となっていることを受け、陸上競技関係24団体が16日、競技場の現地存続を求める嘆願書を市に提出した。
 南北道路は全長約15キロの地域高規格道路。北側の未整備区間(同市茂里町-時津町野田郷、約7キロ)のうち、平和公園周辺は高架橋となる計画で、市民総合プールや競技場などと一部重なる。市の検討委員会は、道路整備の支障となる対象施設の再配置を含め取り扱いを今後検討する。
 16日、中高陸上部や陸上クラブの代表者ら6人が市役所を訪問。競技場は市中心部にあり、部活動の生徒らが平日夕方などに通いやすいため、仮に競技場がなくなれば「練習場所を確保できない」などと訴えた。市は「多くの人が利用していると認識している。水泳やテニスの関係者からも要望があり、検討委で議論してもらう」と応じた。


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