ホズマー、パダックらを含むパドレスとメッツのトレードは破談へ

パドレスとメッツはエリック・ホズマー、クリス・パダック、エミリオ・パガン(以上パドレス)、ドミニク・スミス(メッツ)を含むトレード交渉を行っていたことが報じられているが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、このトレード交渉は破談となる可能性が高まっているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者も「今回提案されたトレードは実現しないだろう」と伝えている。パドレスが年俸の一部を負担する予定だったとはいえ、ホズマーを引き取ることにメッツ側が難色を示したとみられる。

今回のトレード交渉はジェイコブ・デグロム(メッツ)が肩甲骨付近のストレス反応で1カ月以上の戦線離脱が確実となり、メッツの投手補強が必要になったことで本格化。メッツは先発右腕パダック、救援右腕パガンとの抱き合わせでホズマーを引き取り、ホズマーの穴を埋める一塁手としてスミスをパドレスへ放出する見込みだった。ホズマーは8年1億4400万ドルの長期契約のうち4年5900万ドル分の契約を残しているが、3000万ドル以上をパドレスが負担する予定だったという。

デグロムの離脱に加えてマックス・シャーザーも右ハムストリングに不安を抱えるという状況のなか、パダックとパガンを獲得できるトレードはメッツにとって魅力的だったと思われるが、一塁にピート・アロンソ、指名打者候補にロビンソン・カノーやJ・D・デービスがいる以上、ホズマーの居場所はない。メッツが負担するのは年平均600~700万ドルほどだったとはいえ、ホズマーを引き取ってまでトレードを成立させる必要はないとの判断に至ったようだ。

ホズマーは今季終了後にサービスタイム10年以上かつ同一球団で5年連続プレーした選手に与えられる完全なトレード拒否権を得るため、パドレスがホズマーのトレードをホズマーの許可なしに実現するチャンスは今季が最後(現在ホズマーは10球団に対するトレード拒否権を持っている)。しかし、年俸に見合わないパフォーマンスが続いているホズマーのトレードを実現するのは容易ではなさそうだ。

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