横浜外国人墓地で桜植樹 「里帰り」の地、日米友好の証し

里帰りの桜が咲く中、シドモア女史の墓前で行われた式典

 日米友好の懸け橋となる桜が米国の首都ワシントンに植樹されてから、今年で110年を迎えた。ゆかりの女性が眠る横浜外国人墓地(横浜市中区)で記念式典が開かれ、国際親善と平和の願いを新たにした。シドモア桜の会横浜(梅本千晶代表理事)主催。

 ワシントンには横浜港から3千本の桜が輸出され、その桜を接ぎ木した「里帰りの桜」が1991年に同墓地などに植樹されている。同会は里帰りの桜から接ぎ木した苗を育てており、寄贈を提唱した米国の紀行作家エリザ・R・シドモアにちなみ「シドモア桜」と名付けている。

 3月28日にシドモアの墓前で開かれた式典では、日本さくらの女王前田真鈴(まりん)さんらが、新しい苗木を植樹。同会は横浜市内を花や緑で彩るイベント「ガーデンネックレス横浜」と連携し、外国人墓地お花見ツアーなどを予定している。詳細はウェブサイトで。

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