レッズ・秋山翔吾が開幕ロースター外に マイナー降格とFAの二択

日本時間4月4日、レッズのニック・クロールGMは秋山翔吾を開幕ロースターの28人から外すことを発表した。総額2100万ドルの3年契約の最終年を迎えている秋山は、契約のなかにマイナー降格を拒否する権利が含まれており、マイナー降格を拒否してFAになることができる。「結果がすべて」と球団の決断に理解を示した秋山は今後について「自分のなかでは決まっているが、いろんな人に相談しないといけない」とコメント。「そんなに時間はかからないと思います」と話しており、決断が注目される。

現在33歳の秋山は、メジャー最初の2年間で合計142試合に出場して打率.224、14二塁打、1三塁打、0本塁打、21打点、9盗塁、出塁率.320、OPS.594を記録。勝負の3年目を迎え、打撃改造に取り組んでオープン戦に臨んでいたが、ここまで7試合に出場して22打数4安打(すべて単打)、打率.182、OPS.364と思うような結果を残すことができていなかった。

「ジ・アスレチック」でレッズを担当するC・トレント・ローズクランス記者は「秋山はAAA級への降格を拒否できる。その場合はDFAされることになる」とツイート。「秋山は昨季もAAA級への降格を拒否していた。今回降格を拒否した場合、木曜日(=シーズン開幕の日本時間4月8日)にDFAが発表されるだろう」と情報を付け加えた。

昨季の外野レギュラー3人のうち、ニック・カステヤノスがFA、ジェシー・ウィンカーがトレードでチームを去ったレッズだが、FAでトミー・ファム、ウィンカーとのトレードでジェイク・フレイリーを獲得。昨季レギュラーのタイラー・ネークインはチームに残っており、元有望株のニック・センゼルはオープン戦で打率.357をマークするなど、レギュラーポジション獲得に向けてアピールを続けている。さらには右のパワーヒッターであるアリスティデス・アキーノも控えており、「左の控え外野手」という点でフレイリーと役割が被る秋山に居場所は残されていなかった。

秋山はマイナー降格を受け入れた場合、AAA級で開幕を迎え、メジャー再昇格に向けてプレーを続けることになる。マイナー降格を拒否した場合は、DFA後にFAとなり、日本球界復帰も含め、自由に移籍先を探すことができる。

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