一般入学から定位置獲得した選手も 部員200人の名門大学野球部で“勝ち残る”重要なこと

部員200人を誇る日本体育大学野球部【写真:小林靖】

二塁手として活躍する伊東大佑内野手(3年)は“一般入試組”

今秋のドラフト上位候補、矢澤宏太投手(4年)もプレーし、ロッテの守護神だった小林雅英氏やDeNAの大貫晋一投手ら、日体大は多数のプロ野球選手を輩出している名門・日本体育大学。部員200人を超えのチームにおいて、一般入試で入学してレギュラーを掴んだ選手もいる。

日体大には甲子園の常連校から進学してくる選手も多い。大学が選手の能力をテストする「セレクション」に合格し、推薦で入学する選手もいる。例えば、昨秋のリーグ戦が終わり、新チームがスタートしてから二塁の定位置を掴んだ伊東大佑内野手(3年)はセレクションに落選。一般入試で入学して野球部に入った。セレクションを通過する技術や体力が当時はなかったが、努力を積み重ねた結果だった。

このようなケースは珍しいわけではなく、チームを率いる古城隆利監督も現役時代、一般入試で日体大に入り、1学年100人もいるメンバーの中からレギュラーを掴んでいる。そういう経験してきた指導者だからこそ、行き届く視野の広さはあるだろう。野球が上手、下手ではなく、監督やコーチが目指す野球を理解し、チーム方針にフィットする選手を目指す。

少年野球ではまだまだそこまで考える必要はなく、自分のやりたいように伸び伸びと、チームの指導者の顔色をうかがわずにやってほしい。レベルが上がっていくにつれてバットを短く持ったり、寝かせて構えたりするなど、打撃スタイルを変えたりして、どうにかして自分が勝ち残る術を模索することも、重要となってくる。そういう思考になっていくと、野球を長く続けていけることに繋がっていくのではないだろうか。(Full-Count編集部)

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