富裕層だけのものではない!約35年「株式市場」と向き合って感じた投資の真髄

皆さん初めまして、たけぞう(@noatake1127)と申します。

私は昭和63年に証券会社に入社し、その後証券ディーラーを経て、現在は個人投資家である傍ら「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』(ぱる出版)やラジオ出演、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝えています。一人でも多くの投資家が株で収益を上げられるように、日々活動を行っています。

今回は、そんな私が資産運用を検討している方に、株式投資の魅力についてお話しします。


投資は富裕層だけのものではなくなった

株式市場に携わり34年の月日が経ちました。私が証券会社に入社当時は株式投資をする方は富裕層が多かったように感じます。銀行の金利も高く、預けておけば高い利息もつく時代でしたので、わざわざ株式投資をする必要はなかったように感じます。

しかし、現在はどうでしょうか? 日本の銀行に預金をしていても、利息はほぼつかない状況が続いています。残念ながら、今後も大幅な金利上昇は望めないと思います。また、日本の年金問題も不安を感じざるを得ません。そうした背景からも、株式投資を考えてみてはいかがでしょうか。

正直、株式投資はリスクも伴います。「元本保証する商品ではない」という事は一番最初にお伝えしておきます。ただ、リターンや配当、株主優待制度などもあり、預貯金よりも利益を得られる可能性もあります。政府も「貯蓄から投資へ」と掲げるように、老後資金など将来的に増やしたいお金の資産形成に向いているため、「NISA」や「iDeCo」といった税制優遇制度を設けて、投資を後押ししています。

初心者は投資先をどう選べばいいのか

しかし、株式投資を始めるにあたって、どのような企業に投資をして良いかわからない方も多いのではないかと思います。例えば、以下のような身近な事から、株式投資を考えてみてはいかがでしょうか?

(1)趣味から投資先を探す

スポーツ、料理、読書、ゲームなど、人それぞれ趣味があるはずです。一番好きなものから投資してみてはいかがでしょうか。

実際、私は趣味のスポーツを通じて、数年前に「ワークマン」に買い物に行く機会がありました。以前の同社は作業者向けの軍手や衣服を販売するイメージでした。しかし実店舗を訪れてみると、イメージとは違い、街で着られそうな機能的な洋服などが沢山売られていました。その後、テレビにも取り上げられ、「ワークマン女子」という名前がつくほど女性をターゲットにした商品を続々開発、売上げを大幅に伸ばしてワークマン(7564)の株価も同様に上昇した経緯があります。

また、ゲームを趣味にされている方も株式投資で恩恵を受ける可能性があります。実際、2013年にサービスが開始されたミクシィ(2121)も「モンスターストライク」が空前の売り上げを叩き出し、株価も大幅に上昇しました。同社株にいち早く目をつけていた個人投資家の中には、株式投資で1億円以上の利益を上げる方も現れました。また、任天堂(7974)の持分法適用会社であるポケモンが2016年に発売した「ポケモンGO」は世界的な人気を博し、ストップ高(※)となるほど任天堂の株価は大幅上昇となりました。
※前日の終値を基準に、株価が1日のうちに変動できる値幅の上限を超えること

(2)街歩きから投資先を探す

私が34年前に証券会社に入社し、間も無くして、上司から「街を歩いていれば、株式投資のヒントは無数にある」と諭されました。新人の私には全く理解出来なかったのですが、年を重ねる毎に理解できました。行列ができるお店や流行っているものなどを、人より早く見つける事ができれば、それは株式投資に役立つのだとわかりました。例えば数年前の「タピオカブーム」です。

ちょうどその頃、仕事の都合で頻繁に原宿駅を利用していて、駅前の通りをよく歩いていました。すると、若い人たちが「タピオカドリンク」を片手に歩いているのが目につき、販売するお店に目を向けると行列ができていました。その経緯でタピオカ関連の企業を探すと神戸物産(3038)が該当しました。タピオカだけが理由ではありませんが、同社の株価は上昇し続けました。また、一時期大盛況であった「いきなりステーキ」のペッパーフードサービスなどの株価も、ブーム時には大幅上昇した経緯があります。いきなりステーキはその後、客足が衰え株価は下落しましたが、街を歩く事で客足の動向もわかる可能性があります。


株式投資は難しいという固定観念を持つ方は、今も非常に多いと思います。ですが少し頭を柔らかくして、趣味や街歩きなど身近なものからヒントを得て、株式投資を考えてみてはいかがでしょうか。

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