髪を伸ばした男性の思いとは…住吉神社の「髪納め神事」 広島

広島市中区の住吉神社で7年間伸ばした髪を切るという珍しい神事が行われました。

そこには髪を伸ばし続けた男性のある思いがありました。

腰の下まで伸びたながい髪。7年間一度も切らずおよそ140㎝まで伸ばしたといいます

石光秀行さん「これはこれでヘアオイルを選ぶ楽しみがあったり、やはり寂しい気持ちもあります」

南区の似島診療所で理事を務める石光秀行さんが挑んだのは住吉神社の神事「髪納め神事」です。

神社の神殿で平安調の衣装に身を包んだ美容師と石光さん。

雅楽の生演奏の中祓い清められながらおよそ1メートルの髪が断髪されました。

切られた髪の毛はヘアドネーションとして小児がんや先天性の脱毛症の子どもたちに送られるということです。

石光秀行さん「7年以上前に親戚に抗がん剤治療をうけた成人女性がいて、それをきっかけに(ヘアドネーションを)知りました」

住吉神社によりますと神事としてヘアドネーションの髪を切るのは、日本では初めての試みだということです。

石光秀行さん「軽いですね。基本的にヘアドネーションを広めたいということでこのような神事を行いました。一人でも多く(ヘアドネーションに)協力してくれたらうれしいです」

石光さんは再び髪を伸ばし、またヘアドネーションに挑戦をしたいということです。

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