プホルスが22年連続開幕スタメン決定 メジャー史上4人目の快挙に

カージナルスのオリバー・マーモル新監督は、相手投手との相性や様々なデータに基づいて今季の各試合のスタメンを決定する方針を明らかにしていた。しかし、どうやら開幕戦はその例外となるようだ。マーモル監督は日本時間4月8日に本拠地ブッシュ・スタジアムで行われるパイレーツとの開幕戦にアルバート・プホルスを指名打者としてスタメン起用することを明言。パイレーツの開幕投手は右腕JT・ブルベイカーであり、本来なら左打者のコリー・ディッカーソンが指名打者に入るところだが、若き指揮官はプホルスを起用することを決めた。

現在42歳のプホルスは今季、2011年以来11年ぶりに古巣カージナルスへ復帰。メジャー1年目の2001年に「6番・レフト」で開幕戦にスタメン出場して以降、カージナルスでの11シーズン、エンゼルスでの10シーズンはいずれも開幕戦にスタメン出場しており、開幕スタメンは今季で22年連続となる。これはハンク・アーロン、カール・ヤストレムスキーの両レジェンドと並ぶメジャー史上2位タイの大記録。これを上回るのは23年連続のピート・ローズただ1人である。

35歳のマーモル監督は「私の知っている限りでは、ピートが23年連続、2人が22年連続だ。だから(プホルスが22年連続で開幕戦にスタメン出場することは)意味のあることなんだ」とコメント。「相手投手との相性を考えるのもいいが、アルバートが右腕と対戦してもいいわけだし、その記録には意味がある。当日のブッシュ・スタジアムは騒がしくなるだろうね」と古巣復帰のプホルスに本拠地での開幕戦という最高の舞台を用意した。

カージナルスはすでにアダム・ウェインライトが自身6度目の開幕投手を務めることが決まっており、プホルス、ヤディアー・モリーナ、ウェインライトという3人のレジェンドが開幕スタメンに名を連ねることになる。「僕たちには球界で最高のファンがいる。あの球場でプレーした11年間で僕はそれを実感した。あの球場で過ごす時間は特別だし、今後の人生でもその思い出を大切にしていくよ」とプホルス。いよいよ伝説の最終章が幕を開ける。

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