セックス・ピストルズの新伝記TVシリーズ『Pistol』の予告編公開

Sex Pistols - Photo: Express/Express/Getty Images

セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のギタリスト、スティーヴ・ジョーンズ(Steve Jones)の半生を描いた新伝記TVシリーズ『Pistol』の予告編映像が公開された。

スティーヴ・ジョーンズの回想録『Lonely Boy: Tales From A Sex Pistol』を基に、『ロミオ+ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』などを手掛けてきたクレイグ・ピアースが制作・脚本を、『トレインスポッティング』や『イエスタデイ』などで知られるダニー・ボイルが監督を務める全6話から成る同TVシリーズは、2022年5月31日からアメリカではHULU、UKではDisney+ (ディズニープラス)にて配信がスタートする予定だ(4月5日現在では日本の配信については未発表)。予告編映像は下記よりご覧いただける。

<YouTube予告編:Pistol | Official Teaser – Destroy>

同TVシリーズのキャストには、スティーヴ・ジョーンズ役のトビー・ウォレスをはじめ、ポール・クック役のジェイコブ・スレイター、ジョン・ライドン役のアンソン・ブーン、グレン・マトロック役のクリスチャン・リーズら新人俳優が名を連ねている。

今回公開された予告編映像には、セックス・ピストルズのステージでのパフォーマンス・シーンや、バッキンガム宮殿の外でA&Mとのレコード契約を結んだ歴史的瞬間を再現したシーンなども登場する。

“ロックロールの革命”を描いたという『Pistol』の作品概要には、次のように記されている。

「この革命の中心で猛威を振るったのがセックス・ピストルズであり、この物語の中心人物こそが、セックス・ピストルズの創設メンバーでギタリストのスティーヴ・ジョーンズだ。ジョーンズの陽気で、感情的、そして時に胸が張り裂けるような旅が、音楽史の中で最も壮大で、混沌とした、唾を吐き散らすような3年間を万華鏡のように描き出すストーリーへと私たちを導く。これは、退屈で腐敗した社会秩序を根底から揺るがし、政府を崩壊させると脅かし、音楽と文化を永遠に変えた、騒々しいニキビ面の“未来なき”労働者階級の少年たちによるバンドの物語なのだ」

『Pistol』には、上記のキャストの他にも、シド・ヴィシャス役のルイス・パートリッジ、クリッシー・ハインド役のシドニー・チャンドラー、ヴィヴィアン・ウエストウッド役のタルラ・ライリー、パンクのアイコンとして知られるジョーダンことパメラ・ルーク役のメイジー・ウィリアムズ、ナンシー・スパンゲン役のエマ・アップルトン、マルコム・マクラーレン役のトーマス・ブロディ=サングスターらが出演。

先日、ジョン・ライドン役のアンソン・ブーンは、NMEの取材に同シリーズについてこう語っていた。

「これは負け犬たちの物語です。いつの時代も語る価値と意義がある物語だと思っています」

グレン・マトロック役のクリスチャン・リーズはこう付け加えた。

「彼ら(セックス・ピストルズ)の物語を演じることで、勇気がもたらす衝撃を学びました。この少年たちは、社会の秩序や体制に挑んだんです」

Written By Tim Peacock

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