新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は5日、新たに40~90代の男女10人の死亡と、10歳未満~90代の男女1309人の感染が確認されたと発表した。中等症1人、軽症1213人、無症状31人で、64人の症状が分かっていない。
市によると、亡くなった10人のうち、6人はクラスター(感染者集団)が発生している施設や病院を利用していた。
横浜医療センター(同市戸塚区)に入院していた70代の男性は、3月27日に呼吸苦で発症し、陽性が判明。4月1日に死亡した。同病院では職員16人を含め、計30人が感染している。
磯子中央病院(同市磯子区)に入院していた80代の男性は、3月13日に発熱し、陽性が判明。22日に死亡した。別の80代の男性は同13日に陽性が判明し、20日に死亡した。同病院では職員9人を含め、計22人が感染し、死者は計2人になった。
介護老人保健施設に入所していた90代の女性は、2月15日に陽性が判明、28日に死亡した。同施設では利用者7人の感染が確認されている。
特別養護老人ホームに入所していた80代の女性は、3月24日に発熱し、陽性が判明。入院したが、30日に死亡した。同施設では職員3人を含め、計15人が感染している。
横浜舞岡病院(同市戸塚区)に入院していた60代の男性は、3月29日に発熱し、30日に陽性が判明。31日に死亡した。同病院では職員23人を含め、計213人が感染し、死者は計5人となった。
栄区の40代女性は、3月31日に自宅で倒れているところを発見され、死亡が確認された。検視の際に陽性が判明した。
磯子区の40代男性は、3月18日に呼吸苦と意識障害で救急搬送され、陽性が判明。入院したが、19日に死亡した。
南区の80代男性は2月11日に呼吸苦で医療機関を受診し、陽性が判明。入院したが、17日に死亡した。
同区に住む別の80代男性は2月21日に食欲不振となり、26日に陽性が判明。入院したが、3月22日に死亡した。
市内では、高齢者施設2施設と障害者施設で感染が拡大し、市はクラスターと認定した。