観桜会が開かれている上越市高田城址公園は6日、桜(ソメイヨシノ)の開花予想日を迎えたものの、開花宣言は見送られた。園内では一足早く花を付けている木があり、好天の下、多くの人が訪れていた。
日本気象協会が3月31日に発表した高田城址公園の開花予想日は6日(昨年より8日遅く、平年並み)、満開予想日は10日(昨年より9日遅く、平年より1日早い)。開花調査は、環境市民団体「エコ・グリーン」と上越観光コンベンション協会が平成22年から行っている。
6日、同公園の忠霊塔前の調査木は、先端まで桜色に膨らんだつぼみが多数見受けられたが、5~6個の花が咲く開花基準には満たなかった。一方で、木の幹から咲く胴吹きが見つかった他、園内の桜見本園から極楽橋にかけて、大型車駐車場付近、西堀の公園対岸などですでに花が咲いていた。
エコ・グリーン代表の鈴木敏男代表(68)は「昨年までに比べて、2月、3月とも気温が上がらず、開花が遅れている可能性がある」とした上で、「たくさんの人が開花を心待ちにしている。咲く準備はできていると思うので、今後も見守っていきたい」と話していた。