パイレーツがヘイズと契約延長へ 8年7000万ドルで合意との報道

2022年シーズンの開幕戦を目前に控え、パイレーツは若き正三塁手キブライアン・ヘイズと8年7000万ドルの契約延長で合意したようだ。「ファンサイディッド」のロバート・マレーなど複数の記者が伝えている。今回の契約延長により、パイレーツは2029年までヘイズを保有可能になり、さらに2030年シーズンの球団オプションも付属しているという。2020年にメジャーデビューした好守のヘイズは2020年代のパイレーツのホットコーナーを守り続けることが濃厚となった。

現在25歳のヘイズは、ロッキーズやヤンキースで活躍したチャーリー・ヘイズを父に持つ二世選手であり、父も三塁手だった。2015年ドラフト全体32位指名でパイレーツに入団し、2020年9月にメジャーデビュー。24試合に出場して打率.376、5本塁打、11打点、OPS1.124という素晴らしい成績を残し、いきなり月間最優秀新人に選出された。昨季は新人王候補として期待されたものの、開幕直後に故障離脱。結局、96試合で打率.257、6本塁打、38打点、OPS.689と期待外れの成績に終わった。

しかし、マイナー時代に3年連続でゴールドグラブ賞に輝いた三塁守備はメジャーでも十分に通用しており、昨季は三塁を守った95試合で守備防御点+16をマーク。ゴールドグラブ賞の選考ではノーラン・アレナド(カージナルス)の牙城を崩せなかったものの、フィールディング・バイブル賞の選考ではアレナド、マット・チャップマン(昨季までアスレチックス、今季からブルージェイズ)といった強敵を抑え、見事に三塁手部門の受賞者に選ばれた。

今回の契約は、サービスタイムが1年以上2年未満の選手に与えられたものとしては史上最高額になるという。また、パイレーツだけを見ても、2000年11月に当時の正捕手ジェイソン・ケンドールが得た6年6000万ドルを上回る球団史上最高額の契約となる。8年契約の満了時にヘイズは32歳。球団オプションが行使された場合は33歳でFA市場に出ることになるため、ヘイズにとっては自身の全盛期をパイレーツに捧げる長期契約となった。

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