横浜市立小教諭の心理的虐待、教育委員から学校対応に批判相次ぐ 「学校側の反省感じられない」

横浜市教育委員会

 横浜市立小学校教諭が4年生の児童数人に心理的虐待を繰り返したとして懲戒免職された事案が、7日の市教育委員会定例会で報告された。学校のずさんな対応で是正されず、虐待を目撃したほかの児童にも苦痛を与えたことに対し、教育委員から批判が相次いだ。

 市の第三者委員会報告書によると、校内で問題が共有されずに発覚が遅れた上に組織的対応もなされなかった。中上直委員は「学校側の反省がいまもって感じられない。他校でもあり得る話なので実効性のある研修を求める」と訴えた。

 大塚ちあり委員も、対応が後手に回ったことを問題視。当該教員が児童を授業に参加させなかったり、長時間叱責(しっせき)したりしていたことについて「知っていた教職員はいたのに問題解決につながらなかった。教職員集団の在り方が問われている」と指摘した。

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