「平成レトロ」がZ世代の間でブーム! 平成ギャルファッションが再び流行

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)、「フラトピ!」のコーナーでは、Z世代の間で人気の“平成レトロ”を取材しました。

◆令和に復活! 平成ギャルファッションが再ブーム

まず足を運んだのは、ルミネエスト新宿8Fにある「The PARK SHINJUKU」で開催されていた、Z世代の間で話題のイベント「平成レトロニスタ -ギャルしか勝たん♡-」。

これは、平成のギャル文化をテーマにしたイベントで、会場にはボリュームたっぷりのつけまつ毛に腕にはシュシュ、さらには大きなハイビスカスが目立つコートなど、平成初期に若い世代で流行ったギャルファッションに身を包んだマネキンがズラリ。

その他にも、携帯電話にデコレーションを施した、いわゆる"デコ電”など、平成時代にギャルの間で流行したアイテムが展示されており、今の若者から注目を集めているそう。実際、Z世代の平成ギャルに対する関心は高く、アパレルでもロングブーツにミニスカートといった平成のギャルスタイルが流行。

SNSには、「#平成レトロ」が1万6,000件以上も投稿され、女子中高生向けのマーケティング支援などを手掛ける会社のトレンド予測にも、「平成レトロ」がランクイン。「昭和レトロ」という言葉もありますが、もはや3年前までの元号だった"平成”に流行ったものが、レトロと呼ばれ再び脚光を集めています。

また、「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」では、平成ギャルの定番アイテム「ルーズソックス」が再びブレイク。当時、短いスカートに合わせると靴下のボリュームとの対比で太ももが細く見えると女子高生の心を鷲掴みにしましたが、Z世代の間でも昨年末あたりから購入者が増加。

それに伴い、SNSでも現在の若い女子たちがルーズソックスを着用した姿の投稿がたくさん。こうした背景には、Z世代の親がリアルにルーズソックスを履いていた世代で、当時の写真を見たり、親から話を聞いたりして、憧れを抱いて"自分も真似をしてみたい”と思って買う人が増えていると見られています。

なお、ルーズソックスとともに靴下のずり下がりを防ぐために足に塗る平成ギャルのマストアイテム「ソックタッチ」も売れているとか。

◆シルバニアファミリーで映え、さらには推し活にも!

平成レトロブームはギャル文化に限らず、おもちゃも。今、Z世代に人気なのが1985年に誕生したリスやウサギなどの動物がモチーフの人形シリーズ「シルバニアファミリー」。

家や家具なども集めて遊べることから平成時代にブームとなり、今でも幼稚園生や小学校低学年の女の子の定番おもちゃとして人気を博していますが、最近では20代~30代まで幅広く親しまれているそう。

その理由もまたSNS時代ならではで、食べ物の近くに人形を置いて写真を撮ったり、キレイな風景をバックに写真を撮ったり、SNSで映える写真を撮るための小道具として愛用されています。

さらには、好きなアイドルと顔立ちや性格が似ているシルバニアファミリーと一緒に写真を撮り、自分の推しを応援する「推し活」のお供としても活用されています。

この風潮に平成を謳歌したキャスターの堀潤は「なるほど~」と感心しつつ、「レトロになっちゃうんですね」と寂しげな声も。

そして、アフリカの紛争問題を研究する東大院生の阿部将貴さんは「面白かった」と興味を示し、「常にファッションの最先端の主役は女性だなと思った」と再確認しつつ、平成時代に男性の間で流行ったピタTや腰パンといったファッションを振り返ります。

一方、政治プラットフォーム「PoliPoli」代表の伊藤和真さんは「近所を歩いていてもギャルはたくさんいて、流行っている」と実感を話し、その背景を推察。「文化的な部分で、女性が強くあろう、そしてフェミニズムといったことに結びついている気がする。マインドギャルというところで、自分を持って生きていこうといったところもあるのかな」と仮説を立てていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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