ロシアによる侵攻が続くウクライナから避難民の受け入れを発表した別府市。16日の到着を前に、支援を行う夫婦が別府市を訪れました。
小野ヤーナさん
「どこに行っても懐かしい道を通って坂道があって少し変わった様子もあるけど思い出している懐かしいなと思って」
ウクライナ出身の小野ヤーナさんと、夫の一馬さんです。
2人はAPUで出会って結婚し、現在は長崎県に住んでいます。ウクライナからの避難民を支援するNPO法人を運営していて、今回、縁があった別府市に受け入れを申し入れました。きょうは長野恭紘別府市長と面会し、避難民の受け入れやその後の生活について話しました。
小野ヤーナさん
「別府で良かったと思う本当に感謝します」
ヤーナさんはウクライナの第2の都市、ハルキウ出身で、今も伯父や叔母など15人の親戚が住んでいます。
小野ヤーナさん
「携帯で電話したりメッセージ送ったり1日2,3回くらい連絡取って無事かどうかちゃんと食べものが足りるかどうか聞いたり今のところ大丈夫そうだけど将来的には分からない」
ヤーナさんをそばで支える一馬さんは、侵攻が人との関係性にも亀裂を生み出していると話します。
小野一馬さん
「親族がロシアにもいる話をしているのを見ると意見が食い違う涙ながらに妻が『私たちの町は破壊されたのに何でそんなこと言うの』と話していた。ご支援をあてにするような生活にしてしまうとよくないので自分で稼いで地に足をつけて自立してもらうそういう支援を来日後はしないといけない」
別府市役所のあと、ヤーナさん夫妻は3年ぶりに母校のAPUを訪問。
病気療養から今月本格復帰した、出口治明学長と対面しました。
出口治明APU学長
「早く停戦すれば良いですね」「(支援の)協力をしますので」
APUでは、卒業生を中心に通訳のボランティアを募っていて、多くの協力の希望があったということです。ウクライナからの避難民は8人で、16日に別府に到着する予定です。