マリナーズが正遊撃手・クロフォードと契約延長 5年5100万ドル

日本時間4月9日、マリナーズは正遊撃手J・P・クロフォードと5年5100万ドルで契約を延長したことを発表した。ジェリー・ディポートGMは移籍市場で大物遊撃手の補強が噂されるなか、クロフォードが今後も正遊撃手を務める予定であることを明言してきたが、今回の契約延長はその発言を裏付けるものとなった。クロフォードとの5年契約は今季からスタート。クロフォードは今季が年俸調停期間1年目のシーズンであり、今回の5年契約は年俸調停期間の3年とFA権取得後の2年をカバーするものとなる。

現在27歳のクロフォードは、2018年12月にジーン・セグーラとのトレードでフィリーズからマリナーズに加入。2020年にゴールドグラブ賞を受賞して正遊撃手としての地位を確立し、昨季は自己最多の160試合に出場して打率.273、9本塁打、54打点、OPS.715をマークした。安定した守備力に加え、優れた選球眼を持ち、さらにリーダーシップを含めた人間性の面でも高い評価を受けている。

クロフォードは「僕はシアトルが大好きなんだ」とコメント。「初めてこのユニフォームを着たときからシアトルが好きだ。ずっとこのチームでプレーしたいと思っている。だから、契約延長という機会を得ることができて本当に嬉しいよ」と契約延長を喜んだ。昨季限りでカイル・シーガーが引退したということもあり、今季からはチームリーダー的な役割を担うことも期待されている。また、マリナーズが今オフ、大物内野手の獲得に動かなかったことについては「僕を信用してくれたことに感謝したい」と語った。

ディポートGMはクロフォードとの契約延長について「ようやく契約延長を実現させることができたが、当初からそれほど時間はかからないと思っていた」とコメント。「(契約延長の交渉は)選手が残りのキャリアのすべて、あるいは大部分をこのチームで過ごすことに興味を持っているかどうかを見極めるだけでいいんだ。J・Pにとっては、それは簡単な決断だったみたいだね」とクロフォードが契約延長に前向きだったことを明らかにした。

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