海自佐世保教育隊で入隊式 450人、自衛官の一歩踏み出す

服務の宣誓をする新入隊員=海自佐世保教育隊

 海上自衛隊佐世保教育隊(長崎県佐世保市崎辺町)で8日、入隊式があり、計約450人が自衛官としての一歩を踏み出した。
 海自佐世保地方総監部によると、一般海曹候補生課程が304人(うち女性59人)、任期ごとに進路選択ができる自衛官候補生課程が143人(うち女性51人)。8月下旬まで座学や実習、訓練などに取り組む。
 西成人・佐世保地方総監は訓示で、ロシアによるウクライナ侵攻を例に「専制国家が力によって現状変更を試みようとする事態が現実に起きている。わが国周辺でも起こりうるものだ」と指摘。新入隊員たちに国防の任務の一翼を担う自覚を求めた。
 佐世保市出身で一般海曹候補生課程の平山凌太さん(32)は「人の役に立ちたい」と考え、かねて親しみと憧れを持っていた自衛官に会社員から転身した。艦艇の乗組員を希望しており「(現在の)安保環境に不安もあるが、同期と一緒に頑張っていきたい」と抱負を語った。

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