コロナ禍で非正規雇用女性が収入減…全体の2/3が「経済的なゆとりがない」

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。4月4日(月)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、“非正規雇用女性の収入状況”について取り上げました。

◆非正規雇用で働く女性にとってコロナが追い打ち

連合のアンケート調査によると、非正規雇用で働く女性1,000人のうち、新型コロナウイルスの影響で約23%が「収入が減った」と回答。また、約21%が勤務日数や労働時間が減少したと回答しています。

さらに、全体の3分の2にあたる約66%が「経済的なゆとりがない」と答えたということです。

回答者の平均年収は、パートタイマーが約137万円。フルタイムで働く人が約250万円。また、主に自分の収入で家計を支えていると回答した人の平均年収は、約214万円に留まりました。

◆非正規雇用女性の多くが「経済的なゆとりがない」

このニュースに対し、株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんは「正規・非正規、その2種類でいいのか?」と疑問を呈します。

今やフリーランスも増えているなかで「正規・非正規にこだわってしまうがゆえに、いろいろなエラーが多いと思う」と主張。というのも、正規にこだわるからこそ「賃金や解雇、なかなか給料が上がらず採用が広がっていかないなど、モヤモヤとしたなかで、非正規を悪いもののように言ってしまうところが、人材の流動化を少し止めてしまっているのではないか」と指摘します。

一方、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは、非正規が悪いわけではなく、留意すべきは「現実問題として、非正規雇用の人たちの待遇にものすごく問題がある」と言います。

そもそも非正規雇用と正規雇用との間には大きな格差があり、非正規雇用の多くは女性であるなど、問題は山積。しかも、コロナ禍のような有事の際に最も影響を受けてしまうのは女性という現状に、大空さんは「まずは正規と非正規の格差をなくしていくこと。その上でフリーランスの活用を含めてという議論になっていくのが筋だと思う」と私見を述べます。

これにキャスターの堀潤は、「区分ではなく、待遇。そして、社会の見え方ですよね」と頷いていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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