ウクライナの避難民を支援するコンサートが10日、鎌倉市浄明寺3丁目のカノンハウス鎌倉で開かれた。同国留学から一時帰国中のピアニスト嘉村えりかさんとゆりえさん姉妹が同国歌など13曲を披露。「不屈のウクライナ人は誇りと希望を決して諦めない」などと呼びかけた。
嘉村さん姉妹は国内外のコンクールで受賞歴がある実力派。首都キーウ（キエフ）に留学中の2020年秋、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時帰国し、今年2月末のロシア侵攻で日本滞在を余儀なくされている。現在は「カノンデュオシスターズ」として、都内を拠点に全国で活動している。
コンサートは2部制で約100人が集まった。現地でも人気がある「ルパン三世」と「鬼滅（きめつ）の刃（やいば）」のアニメソングや「威風堂々」などを、平和の思いを込めて演奏した。同国の国旗にちなみ、青と黄のドレスを着た2人は「地下鉄のシェルターで諦めずに避難生活を送っている人々を思って演奏した」と話した。収益は現地の非政府組織（NGO）に寄付する。
