学級担任が28人不足 沖縄県内の学校、専科含め64人未配置

 沖縄県内の小中学校・県立高校・特別支援学校で、学級担任が28人不足していることが13日、県教育委員会への取材で分かった。理科や音楽など専門科目の担当教諭不足数を含めると、合計64人不足している。県教委によると、現在担任が未配置の学級は、担任以外の教諭や教頭らが授業を担うなどして運営している。
 不足数は、小中学校は各学校の入学式または始業式時点での数。豊見城市は11日時点の不足数で、県立高校と特別支援学校は13日時点での数。
 学級担任の不足数の内訳は、小学校で9人、中学校で19人の合計28人。専門科目担当教諭の不足数は小学校で12人、中学校で41人、高校で3人、特支で8人の合計64人。
 学級担任らが不足している原因について県教育委員会は「特別支援学級の増加や少人数学級の実施による担任の不足」などと説明した。県内では小1~2年生は30人学級、小3~中3は35人学級を実施している。特別支援学校においても、児童生徒数の増加に伴う学級数増加に、教員の数が追い付いていない状況だと説明した。
(嘉数陽)
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