女子旅誘致へ電子雑誌 塩原・板室温泉をPR

旅色の冊子を持つ三宅さん

 那須塩原市観光局は女性向け電子旅行雑誌「旅色」と初めてタッグを組み、市内の観光スポットやグルメを取り上げた電子雑誌を作成し、旅色のホームページ(HP)で公開している。冊子も2万部発行し、県内の道の駅などで無料配布している。女子旅をイメージしており、女性客の誘致につなげたい考えだ。

 市観光局によると、塩原・板室温泉を訪れる主な観光客層は50代以上が多く、若者やファミリー層の集客が課題だった。そこで、消費意欲が高いとされる20~30代の女性をターゲットにしたPRを行い、集客につなげようと、旅色と電子雑誌の作成に取り組んだ。

 魅力の再発見をテーマに、女優の岡田結実(おかだゆい)さん(21)が1泊2日で市内を巡る内容。塩原の若手が地元に作ったフリースペース「みんなの蔵TEO」や塩原温泉街名物「とて焼」を味わえるカフェなど隠れたスポットのほか、おしゃれなカフェやアートスポットを岡田さんへのインタビュー記事とともに紹介している。

 電子雑誌は約1年間HP内に掲載されている。市観光局事業部門リーダーの三宅和幸(みやけかずゆき)さん(43)は「女性を中心に多くの人に読んでもらい、少しでも那須塩原を身近に感じてもらえればうれしい」と期待した。

 (問)市観光局0287.46.5326。

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