是枝裕和監督「ベイビー・ブローカー」カンヌ選出決定 赤ちゃんポストをめぐる人々描く

是枝裕和監督にとって初の韓国映画となる最新作「ベイビー・ブローカー」が、5月17日(現地時間)より開催される第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことが発表された。是枝監督作品がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の「万引き家族」から4年ぶり、6回目となる(カンヌ国際映画祭への出品は8回目)。

是枝監督は、「6回目だからといって嬉しくないかと言ったらそんなことはありません。異国での、言語や文化の違いを超えた今回の共同作業を高く評価して頂けて、僕だけでなくスタッフ、キャスト皆が報われたとホッとしています。4年ぶりのカンヌ参加になりますが、コロナ禍だけではなく、世界が大きく揺れる時代に映画を作り続けること、そして、世界に届けることの意味を考える良い機会にしたいと思います」とコメントを寄せている。

また、韓国TVドラマ「梨泰院クラス」で、主人公が経営する居酒屋の料理長役を演じたイ・ジュヨンの出演と、6月の全国公開も発表された。

「ベイビー・ブローカー」は、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預けていく“赤ちゃんポスト”を巡り、そこで出会う人間たちを描くオリジナルストーリーの作品。「パラサイト 半地下の家族」で主演を務めたソン・ガンホ、「MASTER/マスター」のカン・ドンウォン、是枝監督と「空気人形」でタッグを組んだペ・ドゥナが出演する。

【作品情報】
ベイビー・ブローカー
2022年全国ロードショー
配給:ギャガ

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