がん患者ら支援 「平戸アネモネ会」発足 16日海辺歩くPRイベント 当日参加も可

平戸アネモネ会入会案内リーフレットと「アネモネウォーク」のちらし(左)

 がん患者とその家族、がん経験者らの支援に取り組む民間ボランティア団体「平戸アネモネ会」が発足した。活動をPRする「がん患者サポートチャリティーイベント『海辺を歩こう!アネモネウォーク』」を16日、長崎県平戸市根獅子町一帯で開き、多くの市民の参加を呼びかけている。
 がん患者や経験者らは治療や抗がん剤の副作用に対する悩み、再発への不安を常に抱えている。同会によると、患者らは「病気を知られたくない」などの思いから、行政などの公的窓口への相談を避ける傾向があり、民間ボランティア組織の支援が欠かせないという。県北地区の民間ボランティア組織は同会のほか、佐世保市のNPO法人葵会しかなく、支援体制の強化が求められている。
 平戸アネモネ会は、患者らの社会参加や就労などの相談を受けるほか、患者や経験者、家族をつなぐ家族会の結成を目指している。平戸市は、がん治療の副作用に伴う脱毛に悩む人へのかつら購入補助制度を導入しているため、同会はこの制度の周知や協力している美容院の紹介も行う。
 16日のイベントは、美しい海の景色が広がる根獅子海浜公園を午後1時に出発。観光客らに人気の人津久海水浴場までを往復する。住民が手作りした郷土料理やグッズの販売もある。
 当日参加も可能。参加費は千円。同会の活動やイベント情報は公式LINE(ライン)、フェイスブックなどで発信している。


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