感染者の凶暴性を助長するウイルス 感染拡大した台湾が舞台 ホラー映画「哭悲/THE SADNESS」公開決定

感染者の凶暴性を助長する謎のウイルスが感染拡大した台湾を舞台にしたホラー映画「哭悲(こくひ)/THE SADNESS」が、7月より劇場公開される。

謎の感染症に長い間対処し続けてきた台湾。“アルヴィン”と名付けられたウイルスは、風邪のような軽微な症状しか引き起こさず、不自由な生活に不満を持つ人々の警戒はいつしか解けてしまっていた。ある日、ウイルスが突然変異し、人の脳に作用して凶暴性を助長する疫病が発生。感染者たちは、罪悪感に涙を流しながらも、衝動を抑えられずに残虐な行動を取るようになる。そんな暴力に支配された世界で離ればなれとなった、生き残りと病院に立て籠もるカイティンと、彼女からの連絡を受け取ったジュンジョー。生きて再会を果たそうと、2人はそれぞれ狂気の街をさまよい始める。

監督を務めたのは、本作が長編初監督となるロブ・ジャバズ。大のホラー映画好きでもあるジャバズ監督は、さまざまな名作ホラーからインスピレーションを得て、パンデミックを経験した後の世界で目を背けたくなるような暴力が横行するという内容の映画を創り上げた。

公開されたティザービジュアルは、地獄と化した街を上空から捉えており、あちこちで立ちのぼる煙と街全体を飲み込む異様な雰囲気のデザインとなっている。建物の屋上には不気味な人物がたたずんでおり、その服には大量の血がこびりついている。あわせて公開された特報映像では、ケガを負った女性たちに感染者が迫る様子が映し出される。倒れ込んでしまう女性たちとそれを追い詰めるように現れるスーツ姿の男。「やっと見つけたぞ」と口にした男の手には凶器を握られ、瞳は真っ黒に染まっている。おびえる女性たちをめがけて男が走り出すところで、映像は終わる。

【作品情報】
哭悲/THE SADNESS
2022年7月、新宿武蔵野館 ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
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