ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナ支援のための慈善演奏会が15日、横浜海岸教会(横浜市中区)で開かれた。ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者で同国出身のカテリーナさん(36)が民謡などを披露、ウクライナから避難した母親のマリヤさん(68)もステージに立ち、平和と感謝を込めた歌を届けた。ウクライナ出身の母娘の故郷を思う歌声が教会に響き渡った。
演奏会に先立ち、ウクライナからポーランド、イギリスを経由して3月21日に来日したマリヤさんが登壇し、「自分の育った土地を離れることはとても辛かった」と振り返った。
その上で「今日ここにいる皆さまは、私やカテリーナだけでなく、ウクライナを、みんなを支援してくれている。皆さまのことは一生忘れない。日本人の優しさ、心から感謝している」と語った。
開会にあたり、ウクライナの平和を祈り黙とうがささげられた。カテリーナさんが民謡など7曲を演奏した後、マリヤさんが急きょウクライナの歌「鳥のカッコウ」を披露し、歌い終わると温かい拍手で会場が包まれた。