町民作品持ち込み歓迎 美郷に「ちいさな美術館」

美郷町の西郷ニューホープセンターにできた「みさとの窓 まちのちいさな美術館」

 美郷町西郷の西郷ニューホープセンターの一角に、町民の作品を展示するスペース「みさとの窓 まちのちいさな美術館」がお目見えした。作品は随時入れ替える予定。同町教委は「町民の芸術鑑賞の機会になれば」としている。
 町教委が、センター近くに住み、油絵が趣味の甲斐憲一さん(84)が描いた30点が自宅に眠っていると知ったことがきっかけ。ほかの町民からも作品を募って展示できる場をつくろうと、約1年かけて多目的ルーム前の壁を整備した。
 町内外のさまざまな風景や、芸術に親しむ町民がいることを知るきっかけになればと「みさとの窓」と命名。3月上旬、甲斐さんが桜と菜の花を描いた1枚を展示した。訪れた人からは「館内が明るくなった」などと喜ばれている。
 甲斐さんは「作品を見てもらう機会がなかったのでうれしい。ここ数年描いていなかったが、これから町内の風景を描こうと思う」と笑顔。展示スペースは今後拡大する予定で、町教委は「絵画のほか彫刻や書など、年齢を問わずぜひ作品を持ってきてほしい」としている。

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