東恩納さんの顕彰碑除幕 空手の剛柔流、最高師範の功績たたえ ウクライナにも道場、平和願う

 国際沖縄剛柔流空手道連盟の東恩納盛男最高師範(83)の功績をたたえる顕彰碑が那覇市首里大名町に設置され、17日に除幕式があった。ロシアによる侵攻が続くウクライナの平和を願う演武も披露された。

 顕彰碑は有志が企画し、東恩納さんの友人の知念宏さん(74)が塾長を務める沖縄小林流大名塾の敷地内に置かれた。東恩納さんが道場訓としてきた、心身一体を意味する「拳禅一如」の字が記された。

 ロシアやウクライナにも多くの剛柔流の道場があり、これまで東恩納さんはプーチン大統領から感謝状を贈られたり、同大統領の娘の稽古に立ち会ったりしたことがある。東恩納さんは顕彰碑の設置に感謝しつつ、今回のウクライナ侵攻について「現地の内弟子がどうなっているのか気になっている。戦争はよくない」と平和を願った。

 (當山幸都)

© 株式会社琉球新報社