五島で「いのちの停車場」特別上映会 主演・吉永小百合さん「実現でき幸せ」

舞台あいさつで五島やプロジェクトへの思いを語った吉永さん(右)と松下氏=五島市、福江文化会館

 吉永小百合さんの主演映画「いのちの停車場」(2021年公開)の特別上映会が17日、五島市の福江文化会館であった。五島列島のツバキを活用し、産学官民が連携した地域活性化を目指す「五島の椿プロジェクト」の特別企画。吉永さんは広報活動で協力する「椿(つばき)サポーター」を務めている。
 上映会は、映画館がない五島で大スクリーンの魅力に触れてもらおうと開催。2回の上映に計1500人が来場した。
 作品は、終末期の在宅医療がテーマ。吉永さんは「新型コロナ禍、多くの人たちが心を合わせて撮影した。五島の皆さんに見てもらいたいと思っていてようやく実現できて幸せ」と舞台あいさつ。友人と訪れたこともあるという吉永さんは「人間の原点のような場所で、何度でも来たいと願っている」と笑顔で印象を語った。
 上映会は、プロジェクトを推進する健康・美容機器のブランド開発、MTG(名古屋市)の松下剛社長が立ち上げた一般財団法人主催。五島市共催。
 松下氏は「18歳まで育ててもらった五島は、命の恩人の島という思いがある」とあいさつ。同プロジェクトは今後「鬼岳の麓に、観光客がツバキを体験、体感できる『つばきパーク』のような空間ができれば」と構想を語った。


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