盲導犬支援の御朱印頒布 宇都宮の今泉八坂神社

神事に臨んだ葭田禰宜(左)と久野さん

 【宇都宮】盲導犬の育成を支援しようと、今泉4丁目の今泉八坂神社は、点字付きの特別御朱印を製作した。昨年に続き2回目。毎年4月の最終水曜日(今年は27日)の「国際盲導犬の日」を前に、15日から同神社で頒布している。初穂料800円のうち、500円を福岡町の東日本盲導犬協会に寄付する。

 同協会の運営は大半が寄付で賄われているが、新型コロナウイルス禍で募金イベントが開けず苦しい運営状況となっている。窮状を知った同神社が昨年、初めて特別御朱印を製作。1113部を頒布し、約56万円を同協会に寄付した。

 今年の御朱印は千部作った。盲導犬が働いている姿の写真や、「共に歩こう」との文字が記されており、多くの人に理解を深めてもらう内容とした。さらに点字で「イマイズミヤサカジンジャ」と表したシールも貼られている。

 頒布が始まった15日は同神社で神事が行われ、神職が御朱印をはらい清めるなどした。3頭の犬と参列した同協会広報担当の久野(くの)さやかさん(36)は「(御朱印で)これまでと違った人からの寄付があって、たいへんありがたい」と感謝した。

 同神社の葭田真彦(よしだまさひこ)禰宜(ねぎ)(47)は「御朱印は人気があり、波及効果は大きい。多くの人に盲導犬を知ってほしい」と話していた。

今泉八坂神社が頒布する特別御朱印

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