横浜銀がSDGs新商品 スコア一定水準以上で長期融資

横浜銀行

 横浜銀行(横浜市西区)は今月、企業のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを独自のチェックリストで評価して点数化し、基準を満たせば資金を貸し出す商品の取り扱いを始めた。同行によると、SDGsの評価結果に基づく融資商品は国内初という。

 「SDGs事業性評価ファンド~はばたき~」は、対象企業の財務状況に依拠せずに融資の可否を判断する。まず、環境経営への姿勢を無料で評価するサービス「SDGs事業性評価」を実施。算出したスコアリング結果が一定水準以上であれば資金を貸し出す。

 融資期間は元金均等返済で最長10年(設備資金の場合は20年)、期日一括返済は最長5年と一般的な商品より長めに設定した。融資先は、短期間では結果を出しづらいSDGsに腰を据えて取り組みやすくなる。貸出額は1千万円以上。9月末まで融資を実行する。

 同行は、独自のチェックリストで取引先の成長性などを見極める「事業性評価」を2016年に開始した。昨年10月には、全国の銀行で初めて同評価にSDGsの視点を追加。さらに、SDGsに特化したスコアリング機能を浜銀総合研究所(同)と共同開発し、新商品を導入した。

 担当者は「お客さまの資金需要に応えるとともに、SDGsの課題を把握して適切な解決策を提示したい」としている。

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