吉野家HD社長の役員報酬30%減  元常務の不適切発言受け 

吉野家ホールディングス(HD)は19日、同社の執行役員や子会社の牛丼チェーン・吉野家の常務を務めていた伊東正明氏が不適切な発言をし、同氏を18日付で解任したことを受け、吉野家HDの河村泰貴代表取締役社長の役員報酬を減額すると発表した。4月から6月までの3カ月間、固定報酬を30%減額する。

吉野家HDは「当社および当社子会社元役員の職務上著しく不適任な言動によってステークホルダーの皆様に多大なるご迷惑をおかけしてことを重く受けとめ、本日、下記のとおり、役員報酬の減額を決定いたしました」と説明した。

伊東氏は16日、早大が社会人向けに開催した「デジタル時代のマーケティング総合口座」で講師を務めた際、マーケティング施策を「生娘をシャブ漬け戦略」とするなど不適切発言を連発した。

吉野家HDは18日、臨時取締役会を開き、同社の執行役員と吉野家の常務を務めていた伊東氏を解任。理由を「人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適当な言動があったため」と説明し、19日以降、同社との契約関係はないとした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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