カブレラ3000安打達成ならず 第4打席の申告敬遠に大ブーイング

【ヤンキース0-3タイガース】@コメリカ・パーク

ミゲル・カブレラ(タイガース)の通算3000安打達成の瞬間を目撃すべく、平日のデーゲームにもかかわらず2万1529人もの観衆が集まった一戦は、タイガースがヤンキースに3対0で完封勝利。ヤンキース3連戦の被スイープを回避した。カブレラは3打席連続で凡退したあと、1点リードの8回裏二死2・3塁で迎えた第4打席は申告敬遠。ヤンキースのアーロン・ブーン監督のこの采配に対し、コメリカ・パークに集まったファンからは大ブーイングが浴びせられた。

前日の試合で3安打を放ち、史上33人目の通算3000安打に王手をかけたカブレラ。しかし、今日はヤンキース先発のジョーダン・モンゴメリーの前にレフトフライ、空振り三振、空振り三振と3打席凡退。8回裏二死2・3塁のチャンスで第4打席が回ってきたものの、ブーン監督は左腕ルーカス・リットキーを左打者のオースティン・メドウズと対戦させるためにカブレラを歩かせることを選択した。カブレラは試合後、「3度チャンスがあった。これも野球さ」とコメント。通算3000安打達成は明日以降に持ち越しとなった。

カブレラは多くの子供たちから「学校をサボって観にきたよ!」と声をかけられたという。その子供たちに対し、カブレラは「ダメだよ!よくないよ!ちゃんと学校へ行きなさい!」と伝えたそうだ。自身が敬遠された直後にメドウズのダメ押しの2点タイムリー二塁打が飛び出したこともあり、「歴史がとても大切なことは知っているけれど、まず第一に勝つことが必要だ」と39歳の大ベテランらしく、チーム最優先の姿勢を貫いた。

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