ATM振り込みに年齢制限 詐欺被害対策に貢献 長崎三菱信組に感謝状 県警

感謝状などを受け取る新屋理事長(左)=長崎市、長崎三菱信用組合本店

 長崎県警は19日、現金の振り込みに年齢制限を設けるなどニセ電話詐欺被害対策に貢献したとして、長崎三菱信用組合に感謝状を贈った。
 同組合は2017年6月から▽70歳以上▽過去3年間、ATMで振り込みをしていない-の2項目に該当する高齢者に対し、高額な振り込みができないようにした。今年4月1日から対象年齢を65歳に引き下げ、振り込み金額も年齢に関係なく100万円から50万円に制限した。
 長崎市水の浦町の本店で行われた贈呈式で、新屋貴憲理事長は「一生懸命働いた人の退職金を大切な宝として、しっかり預からないといけない。地域のためにこれからも未然防止に努力していく」と話した。
 県警生活安全企画課によると、県内のニセ電話詐欺被害の発生件数は3月末時点で28件。昨年同時期に比べ、倍以上増えている。昨年の被害件数(97件)を年代別に見ると、60~69歳が46件と全体の半分近くを占めている。


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