52人連続アウトの佐々木朗希を誰が打つ? 屈辱からの再戦、オリのキーマンは

ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

佐々木朗から昨年複数安打を記録したのは紅林と杉本

■オリックス ー ロッテ(24日・京セラドーム)

ロッテの佐々木朗希投手が24日に京セラドームで行われるオリックス戦に先発する。10日に完全試合を達成した相手との再戦でまたしても快投を演じるだろうか。それともオリックス打線が意地を見せるか。52人連続アウト、17回パーフェクト投球を継続する右腕攻略のカギを握る選手を占った。

佐々木朗は本拠地で行われた10日のオリックス戦でNPB記録の13者連続奪三振、NPBタイ記録の1試合19三振を奪って完全試合を達成した。昨年はオリックス相手に2試合に登板して1勝0敗、防御率1.64。計11回を投げて8安打11奪三振1四球2失点の成績を残している。京セラドームで投げたのはその内の1試合(10月14日)で、6回を5安打8奪三振無失点に封じて勝利投手になっている。

この2試合でヒットを許した選手は紅林(2本)、杉本(2本)、伏見、中川圭、宜保、ジョーンズ(既に退団)の6人。唯一浴びた本塁打はジョーンズによるもので、他の選手に長打は打たれていない。

期待の1人は佐々木朗希と同期入団の紅林だろう。昨年の対戦成績は5打数2安打。完全試合を食らった試合は2打数無安打だったが、6回の第2打席で158キロの初球を中飛。連続三振を13人連続で止め、この試合で唯一打球を外野に飛ばした。直近4試合連続で3番に座り、21日のソフトバンク戦ではサヨナラ打も放っている。

佐々木朗に3打席連続三振を食らった主砲の吉田正はその後、徐々に状態を上げている。17日の西武戦で1号を放つなど完全試合後の8試合で23打数7安打。9回2死で代打で登場し、最後の打者になった昨年の本塁打王・杉本も23日の試合で20打席ぶりのヒットを記録した。

また、4月10日前後はチーム内に新型コロナウイルス感染者が多数出た時期でもあった。野手では宗や伏見、頓宮、佐野皓らが1軍にいなかった。現在はこれらの選手が1軍復帰した他、今月19日に1軍登録されたドラフト2位ルーキーの野口が打率.400(10打数4安打)、最近出番を増やしている西野は.357(14打数5安打)をマークしている。コロナ禍にも見舞われていた2週間前とは異なり、メンバーがほぼ揃った状態で迎える今回の一戦。20歳の右腕にリベンジを果たせるか注目される。(Full-Count編集部)

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