孤独を抱えた3人の絆を描く 「ぜんぶ、ボクのせい」8月公開決定 松本優作監督商業デビュー作

自主制作映画「NOISEノイズ」などで知られる松本優作監督の最新作「ぜんぶ、ボクのせい」が、8月11日より劇場公開されることが決まった。

「ぜんぶ、ボクのせい」は、孤独を抱えた3人の絆と1人の少年の成長を描いた作品。児童養護施設で母の迎えを待つ優太は、母の居場所を知る。施設を抜け出して母の元に向かった優太だったが、そこにいたのは同居する男に依存して自堕落な生活を送っている母の姿だった。絶望した優太は軽トラで暮らすホームレスの男・坂本と出会い、2人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。そして2人は、裕福な家庭に育つものの家にも学校にも居場所がない少女・詩織とも顔見知りとなる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく。

優太役で主演を務めるのは、オーディションで選ばれた新人の白鳥晴都。演技未経験ながら、瀬々敬久監督の映画「とんび」でスクリーンデビュー。本作でもみずみずしさあふれる演技で存在感を見せる。ヒロインの詩織を演じるのは、オダギリジョー監督「ある船頭の話」でヒロインに抜擢され、高崎映画祭で最優秀新人女優賞を受賞した川島鈴遥。オダギリジョーが軽トラで暮らすホームレスの坂本を演じる。

監督は、2019年の秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに、絶望の中に生きる若者たちと大人たちの姿を描いた「NOISEノイズ」などで知られる松本優作。大滝詠一が、“大瀧詠一”名義で作詞・作曲した名曲「夢で逢えたら」が、エンディング・テーマに使用されている。

【作品情報】
ぜんぶ、ボクのせい
2022年8月11日(木・祝)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:ビターズ・エンド
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会

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