2021年度に神奈川県の横須賀市児童相談所が受け付けた児童虐待の相談件数が前年度比24.2%増の790件となり、過去最多だったことが分かった。家族がそろって自宅にいたことで起きた虐待や休校中の育児放棄など、新型コロナウイルス禍の影響を色濃く反映したものとなった。
虐待の内容で最も多かったのは、暴言で脅すなどの心理的虐待。477件で、全体の60.4%を占めた。このうち、子どもの前で家族に暴力を振るい、子どもが心にダメージを負う「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」が多かった。リモートワークや外出自粛により、家族がそろって自宅にいる機会が増えたことが増加の背景にあるとみられている。