横浜のJICA海外移住資料館 多文化理解へ展示を充実 26日リニューアルオープン 鶴見や群馬・大泉町など紹介

トリックアートなどの体験型展示も設置したJICA横浜海外移住資料館=横浜市中区

 横浜市中区のJICA横浜海外移住資料館が26日、リニューアルオープンする。多文化共生への理解の手がかりとなるような展示を充実させたほか、戦後の混乱期に多くの日本人を救った「ララ物資」などに新たな資料も追加した。視聴覚教材なども導入し、分かりやすい展示を心がけている。

 多文化共生に向けた取り組みでは、横浜市鶴見区や群馬県大泉町など日系にルーツを持つ人が多い地域や、海外の日系社会の多様性を紹介。第2次世界大戦で強制収容された米国日系人が自身の経験談や2001年の同時多発テロなどで偏見や差別の解消に尽力した思いを語るインタビュー映像も見ることができる。

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